アラサー世代は今の仕事・会社で悩んでいる方も多い世代ですよね。また結婚適齢期ということもあり結婚で悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
現在上場企業で数年勤務していますが、27歳の時に2年勤務した会社を辞めました。しかも退職とほぼ同時に結婚までしました。 会社を辞めるに至った経緯と転職活動、注意ポイントついて紹介します。
1. 27歳、院卒3年目の転職理由
大学院を卒業して25歳で入社した会社を3年目にして辞めてしまいました。学生時代の研究分野選択を誤ったこと、就活で妥協したこと、入社した企業の社員のレベルが低すぎたこと、職責に対する給料が不満だったことが転職理由でした。もちろん「妥協した」とは言っても、それなりの戦略と志望企業群の設計の結果ではああるので、納得せざるを得なかったという表現の方が正しいかもしれません。
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【全公開】東大理系卒が中小メーカーへ新卒入社した理由【志望企業35社】|素材さん@東大卒季節労働者
新卒では子会社である中小メーカーにしか入れず、大企業コンプレックスを拗らせて職を転々としているメーカー技術系勤務の筆者。しかし新卒当時はそれなりに納得感を持って中小への入社を決めていました。そんな筆者 ...
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1-1.【転職理由:会社編①】研究分野の企業評価が低かった
筆者の場合、元々就活のときに妥協してしまった側面があります。ぶっちゃけてしまうと東大卒は就職なんて楽勝だと思っていました。研究室や専攻分野の選択を間違わなければ、もっとイージーモードで乗り切れたと思います。
これから大学に入る人、専攻を決める人は分野をよく吟味しましょう。文学部や理学部は就職に困るというのはよく言われますが、就職に有利とされる工学部でも筆者は就職にそこそこ困りました。時代遅れは論外ですが、時代の先を行き過ぎている分野は就職に苦労します。
今在籍している企業もそうですが、人気企業は効率よく採用活動をする必要があります。このため学歴フィルターだけでなく専攻分野でも足きりします。学生の方で大学教員の道を目指していないのであれば、世間のニーズと技術進歩スピードを考えて研究室を選びましょう。
配属された研究室が就職でニーズのない分野だと気付いたのは、就職活動が始まってから。筆記試験系は今考えても上出来で、性格検査もそう悪くはなかったと思っています。ただ理系院卒枠の書類で落ちまくり、先輩にエントリーシートを見てもらっても問題はなさそう…。後輩の立場ではわからなかったのですが、先輩も就活には苦労していたようでした。
1-2.【転職理由:会社編②】大企業コンプレックス
今さら研究室を変えるわけにもいかないので、専攻に捕らわれず銃弾爆撃をするも超一流企業では撃沈。文系就職も考えたのですが適性はなかったようで、筆記とESは通過するのですが面接で落とされまくりました。筆者の受け答えにも問題がありましたけどね。
リスクヘッジで併願していた準大手企業、優良中小企業の技術職でのみ選考がスムースに進みました。このあたりの企業群は専攻に拘ると良い人材が採れないので、優秀な人材確保のために専攻を重視しない企業が多いです。
いつまでも就活に縛られるのが辛かったので、某大手グループの中で高利益率の中小企業にサクッと内定をもらって就活を終えました。説明会で出てきた社員が超優秀だったこと、将来の上司となる人とも相性がよさそうであったことが決め手でしたね。最悪転職すればいいやと思って妥協してしまっていたのも事実ですが。
安易に妥協して中小企業勤務をしていると、勤務先に対する劣等感で大企業コンプレックスになってしまいます。新卒で就職失敗したせいか、未だに潜在的な大企業コンプレックス引きずっていたりします。安易な妥協は決してお勧めしません。
大企業コンプレックスは転職で解消しよう
高学歴を活かせず、新卒で中小企業にしか入れなかった筆者。転職するまでは大企業コンプレックスに随分悩まされてきました。中小企業から脱出して大手企業へ転職した材料開発エンジニアの筆者が、大企業コンプレックスとその原因・解消方法について紹介します。 1. 大企業コンプレックスとは 大企業コンプレックスとは、自身が中小企業勤務であることにコンプレックス・劣等感を持ち、大企業に対して嫉妬を抱きながら卑屈になるさまを言います。自己の能力不足を主因として、就職活動で大企業に入れなかったことが原因で拗らせるケースが多いで ...
経歴ロンダリングでキャリアアップした話
新卒で中小企業からキャリアをスタートした筆者。筆者の職種である素材エンジニアはノウハウ色が強く、人材の流動性がそれほど高くない職種です。そんな職種で望みのキャリアを手に入れるために「経歴ロンダリング」をしてキャリアアップしました。 そんなキャリアアップの有効な手段である経歴ロンダリングについて紹介します。 1. 経歴ロンダリングとは 経歴ロンダリングとは、よりランクの高い学校・会社に入ることで、学歴・職歴などの最終経歴の見栄えを良くする行為をいいます。ロンダリングとは洗浄を意味するので、文字通り経歴をきれ ...
1-3.【転職理由:会社編③】社員レベルの低さに愕然
新卒で入社して実際に働いてみてがっかりしたのは、社員のレベルが低すぎたことでした。説明会に出てきた社員はエース中のエースで、僕と同じように研究分野が悪くて就職に困っていた方だったようです。所属部署はマシな方でゴミ社員の掃き溜めのような部署もありました。しかもそのゴミ社員も成果を出していると勘違いしている有様…
2年目にして教わることよりも教える事の方が多くなっていました。優良な中小企業ということもありいわゆる超難関大卒の人も多かったのですが、先輩方は「大学までの人」ばかりで本当に大卒なのか疑うレベルの仕事ぶりでした。
経営者が有能で利益率の高いビジネスモデルだったので、凡人ばかりでも利益を得ることが出来ていたようです。ここにいても自身の成長はないと考えるようになりました。海水魚は淡水では生きられないように、社員のレベル差が大きすぎると不協和が生じます。もちろん大企業には大企業なりの良さ、中小企業には中小企業なりの良さがあるわけですが、僕には耐えられなかったという事ですね。
大企業vs中小企業はどっちがいいの?
大企業と中小企業はどちらの方が優れているの?どっちの方が向いている?などの議論が良く聞かれます。 本記事ではサラリーマンとして就職する上での大企業・中小企業それぞれのメリットを、中小企業・大企業を含めた3社で勤務経験のある筆者の独断と偏見で理由を列挙してみます。 1. 大企業と中小企業の違い 大企業と中小企業はどのように区別されるんでしょうか。皆さんの思い浮かべる大企業のイメージは色々あるかもしれませんが、実はいくつかの法律で規定されています。中小企業基本法、会社法、法人税法、租税特別措置法がありますが、 ...
1-4.【転職理由:会社編④】年収コンプレックス
額面の初任給はそれなりだったのですが、住宅補助などの福利厚生は貧弱、基本給は低く残業で稼ぐスタイル。また昇給幅も信じられないくらい低かったのです。数少ない優秀な中堅社員にもヒアリングしたのですが、利益の大半は親会社への配当として吸い上げられる構造になっていたようです。
総じて低レベルの社員が大半の中、優秀なビジネスモデルで稼いでいたので仕方ありません。重要なことなので繰り返します。優れたビジネスモデルは労働による付加価値が低いので、当然待遇もそれほど高く設定する必要がありません。前職の年収は一般的には悪くない待遇でしたが、苦労して東大まで卒業したのにこの水準で満足できないと考えました。中小企業勤務であることの劣等感である大企業コンプレックスを拗らせて収入コンプレックスまで併発した原因の一つですね。
収入コンプレックスと4つの解消方法
元々お金が大好きだったにもかかわらず、高学歴を活かせず新卒でお給料の良い会社に入れなかった筆者。また当時の居住地平均年収の高い地域だったので、劣等感に随分悩まされてきました。 素材開発エンジニアとしてのキャリアアップで収入コンプレックスを解消した筆者が、収入コンプレックスとその解消方法について解説します。 1. 男性に多い収入コンプレックスとは 年収コンプレックスとは、自分よりも高収入を得ている人に対して嫉妬を抱きながら卑屈になるさまを言います。自己の努力・能力不足を棚に上げて、昇給額が少ない等のキッカケ ...
転職前後を含むリアルな年収推移をnoteで紹介しています。よろしければ合わせてどうぞ。
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【2023年版】東大卒サラリーマンの年収・資産推移を大公開~素材エンジニア|素材さん@東大卒季節労働者
※2022年版の情報に2023年情報をアップデートしました。 平凡な能力を最大限叩き上げて最高学府に滑り込んだ人がどれくらい稼いでいるのか気になりませんか。東大理系院卒・大手病だったのに中小にしか ...
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1-5. 【転職理由:プライベート編】高収入になって結婚したかった
当時付き合っていた彼女との結婚を考えていて、収入を上げてから結婚したかったというのも大きな転職理由の一つです。将来の妻に出来るだけ豊かな生活をさせてあげたい、そのためにより高収入なポジションについてから結婚しようと考えていました。巷で言われる収入コンプレックスで結婚に尻込みしてしまう気持ちもここで体感しましたね。
2. 転職・結婚のタイミングの悩み
非常に悩んだポイントは、結婚と転職のタイミングです。どちらも人生のイベントとしては重いですよね。転職して落ち着いてから結婚、結婚して家庭を落ち着けてから結婚、いずれも一長一短です。
2-1. 女性は結婚後に転職が多い
女性で結婚と転職が関係するのは、転居が必要な遠方の男性についていくパターンが多いようです。このため結婚が決まってから新天地で転職すれば問題ないと思います。転居を伴う結婚による失業は失業保険も即時もらえますし、転職理由も誰もが納得できる家庭事情なのでスムーズに本音で説明できますよね。
2-2. 男性は転職後に結婚が多い
一方で男性の場合は如何でしょうか。不安定な非正規から正社員になってから結婚したい、収入を増やしてから結婚したいという人は良く聞きます。
結婚をしてから転職という流れも考えられましたが、総合職でかつ高収入を狙う場合は転居が伴うことが多いです。結婚してやっと慣れた2人での生活をすぐに激変させるのは、2人の関係に亀裂を生む可能性が高いです。それも転居を伴うとなるとなおさらです。妻側の身になってみれば当然ですよね。
一方で最近は共働きを前提として、結婚を機に女性側の勤務地近くへ転職という働き方も増えつつあります。この場合は転勤がないor転勤エリアが限定される職種限定ですね。
2-3. 僕の転職から結婚までの流れ
転職活動時は内定が出たらプロポーズをしようと固く決心して臨みました。転職活動については次項で触れますが、数社の面接を得て内定が出た週末にプロポーズしました。その場で快諾してもらえたので、翌週に前職への退職願を提出して退職に向けた準備を進めることに。
転職から結婚・入籍までの流れをおさらいします。
①転職活動開始⇒②内定⇒③プロポーズ⇒④前職への辞意表明⇒⑤両親への挨拶、業務の引き継ぎ⇒⑥転職に伴う転居⇒⑦入籍・引き纏め
2-4. 事前に彼女の理解を得る
実は彼女には転職活動をしていること、転職の際は転居の可能性があることを伝えていました。即時快諾してもらえたので、おそらく覚悟していたのでしょう。結婚と転職を同時にする場合は、転職活動中から事情と進捗を十分説明して彼女の理解を得ておくことも非常に重要です。
内定が出ても回答期限は1週間程度であることが多いです。内定後すぐに彼女に説明しても、何も知らなかった彼女に覚悟を決めてもらうには時間が足りなさすぎます。
彼女の身になれば、彼氏の転職、(遠方への)転居、彼氏との結婚、という3大イベントを同時に受け入れる必要があるわけです。急に言われても1週間で回答は難しいでしょうし、メンドクサイと思われて捨てられる可能性もあるでしょう。
苦労して勝ち取った内定を前にして、最悪の場合は内定か結婚を諦めることになってしまいます。転職と結婚を両方考えている方は、普段の会話の中で彼女と考え方を十分共有しておきましょう。話しにくい内容ではありますが、結婚を考えるような関係であれば出来る話でしょうし、難色を示されればそれまでの関係だったということです。このあたりは円滑な結婚生活ともつながりますね。
3. 勤続3年未満の転職活動
会社を3年未満で辞めると転職活動も苦労します。大学院卒、ピュアピュアの東大卒と学歴は相応にある方ですが、それでも苦労はしました。筆者の転職活動の実体験を紹介します。
3-1. まずは転職サイトに登録
実際に転職するかどうかはともかく、悩んだらまずは転職サイト・エージェントに登録です。エージェント側も転職しないかもしれない人もたくさん相手にしてるので遠慮することはありません。
エージェントはDODA、リクルートキャリア、メイテックネクストを使いました。非公開求人も多く求人自体は多かったです。ものづくりエンジニアの場合は製造業に強いメイテックネクストも選択肢の一つかもしれません。また登録して色んな求人を見れば、意外と自分が恵まれていることに気付くことも多いです。僕も1回目の転職から3年経ち、次のキャリアアップ候補を探し始めています。ただ実際に転職サイトを見てみると今の待遇が結構良いことに気づきました。
割と待遇のいい案件は立地がとてつもない田舎だったり、求められるスキルが高かったりします。それでもチャレンジしてみようと思った時、初めて実際に求人に応募してみればいいでしょう。転職経験がなく他の会社がちょっと気になるというあなたも、まず転職サイト・エージェントに登録してみることをお勧めします。ただし転職エージェントは敵でも味方でもないため使い方には注意が必要です。それでもメリットが大きいので、僕はエージェントと積極的にコンタクトをとることをお勧めします。エージェントを使うメリットは世の中で言われる以外にも、意外なメリットが4つもあります。積極的に活用したいところですね。
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【キャリア構築の味方?】転職エージェントを使いこなす4つのメリット【7000字】|素材さん@東大卒季節労働者
転職活動にあたってお世話になることの多い転職エージェント。エージェントを利用した方がいい、直接応募した方が良い、という両方の見解が出回っています。この見解について、2回の転職を経験している筆者の考えは ...
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3-2. 勤続3年の壁は厚い
現在の転職市場でも日系の1流企業では勤続年数3年というのが足きりラインになっていることが多いです。あと1年待てばもう少し選択肢もあったそうですが、勤続2年ではどうしても選択肢が少なくなってしまいます。僕の場合海外駐在が絡む時期だったのでどうしても勤続3年まで待てず、多くの1流企業が門前払いになってしまいました。
第二新卒枠もありますが、勤続1年以上であれば新卒2年目扱いの待遇となることが多いようです。また第二新卒枠はブラック求人が多いのも特徴ですね。例えば某大手シンクタンクの第二新卒は待遇こそそれなりですが、平日は終電帰り、土日も仕事漬けの日々が待っているようです。見た目の年収はそこそこでしたが労働時給が下がるので止めました。
一部職種の外資系企業ではこうした制約もない企業も多いです。しかし、そもそも新卒カードを1流企業以外で切ってしまった人は付加価値の高い業務をやっていないので辛いです。
筆者の場合はベンチャーや外資系企業等の大きなリスクを取るか勤務地の制約を外さないと、今より良い条件を手にするのは難しそうだという事までわかりました。結局勤務地を妥協して転職に踏み切りましたが、現状の条件が今の自分にとってベストという判断もありうると思います。納得感を持って腐らずに今の環境で働くことも、価値ある人材になるうえで重要だと考えています。
3-3. エージェントに流されないように注意
転職に関する有益な情報を持ってきてくださる貴重なエージェントですが、くれぐれも流されないように注意しましょう。転職エージェントは転職希望者が転職して初めて転職先企業から紹介料をもらうビジネスです。たくさんの人が多くの企業に転職してくれると都合がよいのです。また転職エージェントのアドバイスが必ずしも的確とは言えません。
僕の場合異業種転職でしたが、医療分野や半導体分野で会社を切り売りしている総合電機T社を勧められました。2015年当時は粉飾決算が明るみに出る前で、表向きには超優良企業の看板がまだ健在だったころです。当時は総合電機と言えば不採算分野を分社化、切り売りが進んでいました。同じ未来が見えたので丁重に断ろうとしましたが、エージェント曰く「東芝は分社化するような悪い会社ではないのでオススメ」ということしか聞きませんでした。当時募集の合ったポジションは実際に分社化・切り売りで別会社になり、総合電機の「安定感」はもう残っていません。
ビジネスモデルの斜陽化を考えれば遅かれ早かれ分社化・切り売りが時間の問題だったのは結果的に正しかったわけです。エージェントに流されて入社してしまってたら後悔してもしきれません。自分の軸をきっちり以て転職活動を進めるようにしましょう。
3-4. いきなり起業はお勧めしない
企業への転職が難しいなら起業してしまおう、という考えの人もいるでしょう。考え方がわかれるところですが、いきなり起業するのはお勧めしません。起業することはあらゆる商売のリスクを自分で取ることになります。もちろん、既に副業などで実績を積んで道筋が見えている人はその限りではないでしょう。
企業勤めはリスクとリターンを組織で背負い、組織内での労働の見返りとして給与を受け取っています。突出した能力や実績がなくても安定した給与収入が定期的に貰えるところが優れています。自己の能力を過信して起業失敗し、生活に困って再就職する際に悪条件でも受け入れざるを得なくなります。
どうしても起業を考えているのであれば、ホワイト企業に転職してから副業で練習することをお勧めします。本当に付加価値が高い仕事であれば副業レベルでもそれなりの実績が上げられるはずです。実績が上がってから乗り換えても遅くはありません。
4. 転職はゴールではない
4-1. 転職先が地獄という可能性
いざ希望通り転職が叶っても、転職先が地獄という可能性もあります。筆者の場合、給料は福利厚生含めて満足、社員のレベルも総じて高いという転職時の不満は解消されましたが、転職先の部署はパワハラ天国でした。会社自体はホワイトなんですが、部署がハズレというのはよくある話です。転職後の環境に苦しんでいる時期の記事がこちら。
東大卒は何が得意なのか?
今回は僕の母校、東大について。落ちこぼれ東大卒の僕が記事にするのもおこがましいのですが、僕の学生時代までの経験、社会人としての経験を踏まえた一つの見方としてとらえて頂ければと思っております。
4-2. 高待遇化≒高負荷化
もう一つ認識しておくべきことがあります。高待遇ということは、それだけ求められるレベルも高いことが多いです。待遇はかなり上がりましたが、仕事の負荷は倍以上に。長時間働くという事ではなく、時間当たりの仕事密度が急増しました。当然ですがより多くの付加価値を出せるからこそ高い給与が実現できているのです。
ただ優秀な社員の中で揉まれるという事は、自分の人材としての価値を上げる絶好の環境です。日系企業の場合、難しい仕事を与えられて成果が出るまでに3年くらいはかかります。どんなに辛くても3年くらいは頑張ることが、結果として自分の人材価値を高めます。
4-3. 転職は最後の切り札
筆者の場合転職と同時に結婚しているので、辞めるという選択肢もありません。しかも再度転職したとして、同じ問題に遭遇する可能性も十分あるでしょう。中途採用では一般に人手不足で忙しい部署に配属されるので、雰囲気がピリピリしている可能性もあります。
本当に転職を勧めたいのは、会社を変えないと解決しない場合だけです。日系企業の場合待遇面は所属する会社で決まってしまうので、給与や福利厚生面での不満は転職という手段を取るべきです。筆者の場合は待遇を含めた大企業コンプレックス解消だったので、転職という手段は問題解決のための至高の手段だったと言えます。
大企業コンプレックスは転職で解消しよう
高学歴を活かせず、新卒で中小企業にしか入れなかった筆者。転職するまでは大企業コンプレックスに随分悩まされてきました。中小企業から脱出して大手企業へ転職した材料開発エンジニアの筆者が、大企業コンプレックスとその原因・解消方法について紹介します。 1. 大企業コンプレックスとは 大企業コンプレックスとは、自身が中小企業勤務であることにコンプレックス・劣等感を持ち、大企業に対して嫉妬を抱きながら卑屈になるさまを言います。自己の能力不足を主因として、就職活動で大企業に入れなかったことが原因で拗らせるケースが多いで ...
ただパワハラを含めた人間関係の場合はよく考えましょう。会社全体がそういう雰囲気であれば即刻逃げ出すべきですが、自部署だけの場合は思いとどまるべきです。辞める前にホットラインで相談する等、最終カードを切る前の行動もとれます。
4-4. 自分が変わることで解決できるかも
転職元でいくら有能であったとしても、転職後に成果を出せるとは限りません。成果を出しやすい環境とそうでない環境があるからです。僕は大ハズレを引きました。
ただ妻に正直に言ってもう一度転職するわけにもいかず、結局歯を食いしばって成果を挙げました。2年くらいかかりました。
成果を挙げはじめると周囲の態度が変わってきます。更なる価値を生むためにリソース(カネ・人)が必要だと訴えれば、手に入れられるようになりました。成果を出しやすい環境に変えることが出来た為、思い通りに仕事が出来るようになりました。
4-5. 時間が解決してくれる場合も
僕は自ら環境を変えることに成功しましたが、どうしても環境が足かせになる場合もあるでしょう。この場合は時間が解決してくれるかもしれません。
ある程度の規模になると、数年ごとに人事異動があります。人事異動があれば置かれていた環境が変わります。成果を出せるようになるかもしれません。環境がハズレでも腐らずに、虎視眈々とその時を待って研鑽を積むべきです。
5. 27歳で転職直後に結婚した男の末路
院卒3年目27歳の転職は良い転職でした。仕事はもちろん、理解ある妻の支えもあって家庭も上手くいっています(と思っている…)。大学院卒20代後半で転職と結婚を同時に進めるというのはなかなか胆力が要ります。また結婚相手の理解を得るという自分以外の障壁もあるかもしれません。しかし不満を持ったまま漫然と働くのはカッコ悪いと僕は思います。一度きりの人生をより良いものにするためにも、第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
高いレベルで会社と個人のwin-winを達成することが出来るようになったのもこの27歳の転職のおかげです。前職の低待遇・ヌルい環境にとどまっていたら、腐らずにここまでレベルアップすることもなかったでしょう。紆余曲折を経て30代前半で再度転職することになったのですが、自己の能力を高く保ったおかげで自分が選べる立場になっていました。ホンネの転職理由から納得感ある説明構築、不合格の面接応対事例なども解説しました。ご興味のある方は合わせてどうぞ。
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30代・2回目の転職で手に入れたもの【14000字】|素材さん@東大卒季節労働者
30代にして安心安定の日系大手メーカーを辞め、2回目の転職をしてしまった筆者。1回目の転職では僻地勤務と引換えに大手企業へ入社。就職難での大企業コンプレックス・年収コンプレックス解消のため、若気の至り ...
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人生は勉強の連続です。会社に飼い殺されてしまうと有事に逃げ出せなくなってしまいます。普段からしっかりと研鑽を積み、人材として己の価値を上げ続けましょう。職業・会社の選択の自由と待遇が両立できることは、働く上で強力な武器になります。
結婚は人生での大イベントです。自分の人生からの目線で見れば、結婚は投資という見方もできます。未婚の方や婚活が上手くいかない方、一読されてみてはいかがでしょうか。