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キャリア

経歴ロンダリングでキャリアアップした話

2021-08-01

新卒で中小企業からキャリアをスタートした筆者。筆者の職種である素材エンジニアはノウハウ色が強く、人材の流動性がそれほど高くない職種です。そんな職種で望みのキャリアを手に入れるために「経歴ロンダリング」をしてキャリアアップしました。

そんなキャリアアップの有効な手段である経歴ロンダリングについて紹介します。

1. 経歴ロンダリングとは

経歴ロンダリングとは、よりランクの高い学校・会社に入ることで、学歴・職歴などの最終経歴の見栄えを良くする行為をいいます。ロンダリングとは洗浄を意味するので、文字通り経歴をきれいにするという意味合いですね。

いずれも経歴詐称などの不正を行わず、正当な方法で社会評価などを向上させることが可能となる有効な手段です。出身大学よりも社会的評価の高い大学院を卒業することで、最終学歴の見栄えを良くする学歴ロンダリングは有名ですね。もちろん何の努力もせずにお手軽にできるものではないので、数年スパンで正しい努力をしながら戦略的に行う必要があります。

なお経歴ロンダリングと経歴詐称は別物です。例えば派遣社員として大手企業に勤務することで元大手企業勤務であるように見せかける方法があるようですが、これはただの経歴詐称であって経歴ロンダリングではありません。派遣元企業勤務・大手企業派遣が正しい経歴です。安易に虚偽の「誇大経歴」は経歴詐称であって、発覚すると懲戒解雇になりますので絶対にやめましょう。

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2023/2/17

大企業コンプレックスは転職で解消しよう

高学歴を活かせず、新卒で中小企業にしか入れなかった筆者。転職するまでは大企業コンプレックスに随分悩まされてきました。中小企業から脱出して大手企業へ転職した材料開発エンジニアの筆者が、大企業コンプレックスとその原因・解消方法について紹介します。 1. 大企業コンプレックスとは 大企業コンプレックスとは、自身が中小企業勤務であることにコンプレックス・劣等感を持ち、大企業に対して嫉妬を抱きながら卑屈になるさまを言います。自己の能力不足を主因として、就職活動で大企業に入れなかったことが原因で拗らせるケースが多いで ...

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2. 経歴ロンダリングの3つのメリット

2-1. メリット①:自己肯定感が上がる

経歴ロンダリングの一番のメリットは自己肯定感が得られることだと考えます。例えば過去の努力不足で学歴・職歴にコンプレックスを抱いているケースは特に有効です。

たとえば筆者の母校では、学歴コンプレックスを持った人が比較的容易に入学できるとされる大学院に入学して最高学府卒の称号を掲げている人がかなりいます。「学歴ロンダリング」と揶揄されることもありますが、彼らは自助努力による正当な手段で以て大学院入試を乗り越え、最終学歴としての見栄えを手に入れています結果として自己肯定感が上がるケースも多いようです。

また新卒で中小企業に就職した筆者の場合、転職によって最終職歴を大手企業にすることができました。無名中小企業勤務であることへの劣等感に苛まれてきた筆者にとっては、正当な手段である転職による経歴ロンダリングによって大企業コンプレックスが解消して自己肯定感が上がりました。

2-2. メリット②:社会的評価が上がる

経歴ロンダリングは自己肯定感のみならず社会的評価も向上させることができます。

例えば俗にいう「Fラン大」出身の人にとっては、学歴ロンダリングによって一流大手企業の書類選考に通過することが非常に容易になります。新卒採用では実体として、採用効率化のために学歴を含む経歴で篩分けしているケースも多いです。一流大手企業は人気企業なので、志望者全員の書類を丁寧に確認することが難しいからです。

また社会人の場合の社会的評価は住宅ローンなどの融資審査で顕著に合わられます。経歴ロンダリングにより住宅ローン審査などで極めて有利になる場合もあります。一般的には勤続年収・年収などの属性影響を大きく受けるとされる住宅ローンを組みましたが、筆者の場合勤続年数半年未満にもかかわらず見込み年収額の6倍以上もの融資があっさり下りました。住宅ローン審査に当たり勤続年数が短いことは不安でしたが、不動産会社からもカーローンを含む借金がなければ流石に審査に落ちることはないと思いますけどね、という反応。

ここでは大企業と中小企業の優劣を言いたいわけではありません。しかし事実として中小企業で転職直後ならまずローン審査通過は難しかったと想定され、筆者は経歴ロンダリングで恩恵を受けたと言えますね。

筆者は中小企業から大手企業を経て超大手企業へ転職しました。転職前後を含む社会人1年目からのリアルな年収推移はこちらにまとめてあります。

【2023年版】東大卒サラリーマンの年収・資産推移を大公開~素材エンジニア|素材さん@東大卒季節労働者
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2-3. メリット③:キャリアの選択肢が増える

経歴ロンダリングを経験している人はキャリアの選択肢も広いです。ロンダリングする前の冴えない大学や中小企業、ロンダリング後の一流大学や一流大手企業の両方の実態を知っている稀有な人材であるからです

たとえばさえない中小企業の場合、業務遂行能力が著しく低かったとしてもその事実に気づけない可能性もあります。そのまま年齢を重ねてしまうと、正社員として他社では働けないくらいに落ちぶれてしまうリスクがあります。

中高年になって親の介護や子どもの教育などで転勤のない環境で働きたい、責任が重すぎて疲れるのでストレスの小さい環境で働きたいと思っている方は、大企業から中小企業への転職を考えるケースもあります。しかし実際には大手企業でしか働いたことのない人は、小さい中小企業で活躍することが難しいケースもあるようです。

経歴ロンダリングの経験があるということは、光と闇を両方知っているということでもあります。事情でキャリアチェンジする際に冷静にメリットデメリットを考えられると同時に、どちらの環境にも適応して活躍できる可能性が高いでしょう。

筆者は中小企業と大手企業の両方を経験しているからこそキャリアの選択肢が増えている側面もあると思っています。大企業と中小企業の具体的な業務の違いを綴りましたのであわせてどうぞ。

【実録】大手企業と中小企業での業務の違い【約10000字】|素材さん@東大卒季節労働者
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【2022.8.6._3社目の超大手情報を加筆】 新卒で中小企業からキャリアをスタートし、大手企業、超大手企業と転職した筆者。両社での実際に働いてみた経験を踏まえ、実際の担当業務例を交えながら、大手企 ...

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3. 経歴ロンダリングの2つの方法

3-1. 学歴ロンダリング

出身大学よりも社会的評価の高い大学院を卒業することで、最終経歴の見栄えを良くする学歴ロンダリングは有名な方法ですね。内部生比率が低い学問領域は、学部入試との比較でももちろん他領域の大学院と比較しても入学難易度は低く狙い目です。

ちなみにこうした領域の入学難易度が低いことは学内・学外でも有名で、実際に内部生が滑り止めに使っていたりします。学問領域として人気がないというだけでその学問の価値が低いわけでも発展性がないわけでもないですし、特別に就職に困る領域ばかりというわけでもありません。

ただ事実として入りやすいので経歴ロンダリングとしての活用価値は高いと思います。学歴ロンダリングによって、出身大学の微妙な人たちが一流大手企業にたくさん吸い込まれていくのも身近でたくさん見ました。筆者は内部生なのに一流大手企業に入れなかったので、大企業コンプレックスに悩まされてきたわけですが

【全公開】東大理系卒が中小メーカーへ新卒入社した理由【志望企業35社】|素材さん@東大卒季節労働者
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新卒では子会社である中小メーカーにしか入れず、大企業コンプレックスを拗らせて職を転々としているメーカー技術系勤務の筆者。しかし新卒当時はそれなりに納得感を持って中小への入社を決めていました。そんな筆者 ...

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3-2. 職歴ロンダリング

より社会的評価の高い職種、業種、雇用形態へと転職することで、職歴の見栄えを良くする職歴ロンダリングも有効な方法です。学費を払わなくても良いですし、そもそも学校に通う必要もないので現実的な方法です。社会人としての評価は職歴で評価されるので、社会人経験のある人は実質的に職歴ロンダリング一択ですね。

実際に派遣社員から中小企業正社員を経て、大手企業管理職として勤務している人も何人かみてきています。関係部署担当者の上司でしたが、色んな環境をご自身で経験されてきたからなのでしょうか、かなりのツワモノでしたね。これも職歴という経歴ロンダリングを活かした好例です。

筆者の場合、新卒で中小企業に入社後、僻地勤務の大手企業に転職し、都会勤務の超大手企業に転職しました。1社目から3社目の企業へ直接転職することも不可能ではありませんが、入社難易度がやや低いながらも業務レベルの高い2社目を経験したことで大手企業・都会勤務の両方を手に入れることが出来ました。まさに職歴ロンダリングで自分の望みのキャリアを手に入れた例です。

キャリアについて悩み抜き、2000時間以上を企業調査や転職戦略に費やした上で2回の転職経験がある筆者。1回目の転職では中小企業から大企業への年収UP転職、2回目の転職では戦略的な異業種同職種転職で、生涯年収UPと都会勤務を両立できる就労環境を手に入れました。また複数回転職で難儀する一貫性のある転職理由の本音と建前にもガッツり踏み込みました。キャリア戦略や年収推移に興味のある方はこちらの記事も合わせてどうぞ。

【2023年版】転職でのキャリアアップと年収推移|素材さん@東大卒季節労働者|note
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4. 結論:経歴ロンダリングは望みのキャリア形成に役立つ

経歴ロンダリングを経て、望みの就労環境・キャリアを手に入れた筆者。経歴ロンダリングによって履歴書の見栄えはよくなりましたが、それ以上に自分の選択肢を正解にする生き方も身につけられたように思います。

一生懸命努力した結果手に入らなければ、自分とは縁のない世界だと諦めもつくことでしょう。「こんなはずじゃなかった、俺はもっとやれる。」という、出来もしない癖にやったらできるけどやらなかったと宣う精神がコンプレックスの元凶。一度きりの人生なので、キャリアに満足していない方は経歴ロンダリングを検討してみてはいかがでしょうか。

僕がコンプレックスを煽る理由|素材さん@東大卒季節労働者
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人間として生きていく上で避けて通れない黒い感情。劣等感、コンプレックス。人生経験が短い人にも長い人にも少なからずある感情ではないでしょうか。 それなりに「高学歴」、「大手企業勤務」など世間的にはそれ ...

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経歴ロンダリングといっても、ランクアップ転職やハイクラス転職は自力だけでは難易度が高いケースも多いもの。特に異業種や異職種でランクアップ転職を実現するためには、戦略的なキャリア設計とベースとなるテクニックがものを言います。目指す業界の中の人からキャリアサポートを受けるのが近道というケースもあるでしょう。

コンプレックスに悩むのは恋愛・結婚も似ています。こちらも行動せずに悩むことがコンプレックスに繋がるケースが多いでしょう。量は質を凌駕します。周囲にあきれられるくらいの行動量で以てコンプレックスを打破しましょう。

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  • この記事を書いた人

素材さん

東大卒を活かせてない経歴の社畜。工場勤務のヒントを綴ります。転職、結婚、資産形成、資格取得、仕事感。共通点ある方のヒントになれば幸いです。 転職1回目で僻地突入、転職2回目で僻地脱出。/30代前半/東大卒(学部・院)→中小→大手JTC→超大手JTC/素材開発エンジニア/既婚/3人兄弟の真ん中

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