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大企業vs中小企業はどっちがいいの?

2021-05-08

大企業と中小企業はどちらの方が優れているの?どっちの方が向いている?などの議論が良く聞かれます。

本記事ではサラリーマンとして就職する上での大企業・中小企業それぞれのメリットを、中小企業・大企業を含めた3社で勤務経験のある筆者の独断と偏見で理由を列挙してみます。

1. 大企業と中小企業の違い

大企業と中小企業はどのように区別されるんでしょうか。皆さんの思い浮かべる大企業のイメージは色々あるかもしれませんが、実はいくつかの法律で規定されています。中小企業基本法、会社法、法人税法、租税特別措置法がありますが、全て定義が異なります。

なお具体的な業務内容の違いについては、こちらのnoteにまとめました。かなり踏み込んだ内容なので有料とさせていただきますが、具体的イメージが持てない方はこちらも合わせてどうぞ。

【実録】大手企業と中小企業での業務の違い【約6000字】|素材さん@東大卒季節労働者|note
【実録】大手企業と中小企業での業務の違い【約6000字】|素材さん@東大卒季節労働者|note

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1-1. 中小企業とは

イメージがしやすい従業員数に注目します。従業員数に触れられているのは中小企業基本法と塑性措置法です。中小企業基本法では中小企業の定義は下図の通り決まっています。

中小企業基本法が定める中小企業、小規模企業者の定義を示した図。
中小企業庁HPHPより引用

筆者の所属する素材産業は製造業なので、資本金3億円以下またはパート社員除く従業員数300人以下だと中小企業という事になります。製造業は比較的多くの従業員が必要となる為、卸売・サービス・小売の各業種よりも中小企業の境界線は高めに設定されています。

1-2. 大企業とは

中小企業以外の企業が大企業です。中小企業基本法では資本金が3億円超かつ従業員数が300人超であれば、無条件に大企業です。法律上の定義だと思ったより少ないですね。

統計データなどでは1000人以上を大企業と定義しているケースも多いです。こちらの方が実感に近いかもしれません。大企業と似た言葉に大手企業という言葉があり、こちらは従業員数が1000人以上、5000人以上、10000人以上等様々な定義があるようです。

2. 大企業勤務の8つのメリット

中小企業1社、大手企業2社の実際の就労経験を通して感じた、大企業勤務、中小企業勤務それぞれのメリットをまとめてみました。

2-1. 大企業メリット①:有名企業が多い

有名企業のイメージ

将来はあの会社で働くんだ!そういう純粋無垢な気持ちを持ってきた人も多いことでしょう。誰もが知ってる企業で働くなんて鼻高々、勤務先聞かれたときにイキれるっていうのは大企業勤務の大きなメリットです笑。

B to Bの中小企業でキャリアをスタートして、中小企業勤務であることに劣等感を抱く大企業コンプレックスに悩んできた筆者。1社目の勤務地は天下の大企業お膝元の地。そこでしながい中小企業である勤務先を聞かれるのは本当に苦痛で仕方ありませんでした。必ずしも大企業の知名度が抜群とは限りませんが、中小企業と比べると大企業の方が有名企業である確率は格段に高いでしょう。

大企業コンプレックスは転職で解消しよう

高学歴を活かせず、新卒で中小企業にしか入れなかった筆者。転職するまでは大企業コンプレックスに随分悩まされてきました。中小企業から脱出して大手企業へ転職した材料開発エンジニアの筆者が、大企業コンプレック ...

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2-2. 大企業メリット②:社会的信用が高い

大企業勤務は社会的信用が高いのも歴然たる事実です。特に中小企業を貶める意図はありませんが、冷静に考えてみて下さい。名前も聞いたことがない零細企業社員と大企業社員、他に一切何も知らない初対面ならどちらの方が信用できるでしょうか。

まぁみなさま1人1人のバックグラウンドや価値観によっても一概には言えない部分もあるでしょう。ではそもそも社会的信用って何でしょうか。というわけで個人の価値観に依存しない、社会的信用を定量化する尺度で考えてみます。代表的なのは住宅ローンの貸出金利です。

相対的に信用の高い顧客には低金利で、そうでない顧客にはリスクプレミアムを載せられていることが一般的です。何故か全世界公開されていたので、某I社日本法人の例をあげてみます。下図の場合従業員数は2008年現在で1.6万人(2009年以降非開示のため不明)なので文句なしの大企業。そんな当該企業社員の変動金利は店頭金利の80%オフです。スーパーの見切り品顔負けです。

大企業の社員という看板があるだけの話なんですが、これだけの客観的指標で社会的信用が増大する例です。ちなみに筆者は3社目の大手企業転職後試用期間明け直後、賞与支給前にメガバンクから住宅ローン審査通りました。しかも額面年収の6倍くらいです。後にも出てきますが、大企業の方が安定的に高収入を得られると言われているからかもしれません。


2-3. 大企業メリット③:労働条件 ~高給、恵まれた有給休暇~

 一般的には、中小企業よりも大企業の方が労働条件が恵まれていることが多いです。これは統計データからも確認できる歴然たる事実です。2010年~2018年の間で、従業員規模と給与水準には絶対的な相関があり、その序列が変わる兆しもありません。労働条件については大企業に軍配が上がるのでしょう。なお下図福利厚生費込のデータなので、福利厚生+給与+賞与セットでの金額になっています。

規模別企業数(1000人以上、100~999人、10~99人、5~9人)について、2010年から2018年までの平均給与額の推移を示した図。
経済産業省;2020年版「中小企業白書」より

また年間休日・有給付与日数・有給取得率も大企業の方が多い傾向にはあります。もちろん平均値なので、大企業でも休日日数の少ない企業もありますし、その逆もあります。あくまで傾向としてのデータですね。たくさん休んで働けるのも大企業の特徴です。

規模別企業数(1000人以上、300~999人、100~299人、30~99人)について、平均休日数、有給休暇付与日数、有給休暇取得率を示した図
厚生労働省:令和2年就労条件総合調査より素材さん作成

因みにこれまで事実を淡々と述べてきましたが、大企業がマッタリ高給であることを意味しません。今までのデータに「マッタリ」という要素は一切ありません。よく誤解されがちなんですけどね。もちろんヌルイ会社もあるでしょうが、労働密度でいえば大企業の方がはるかにハードワークです、筆者の経験では。

筆者は中小企業から大手企業へ転職していますが、転職前後を含めた年収推移が気になる方はこちらもあわせてどうぞ。

東大卒サラリーマンの年収・資産推移を大公開~大手素材メーカー~|素材さん@東大卒季節労働者|note
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2-4. 大企業メリット④:会社が潰れにくい

 社会的信用ともつながりのある話ですが、大企業はなかなか潰れません。いやいや、大企業潰れたってニュース良く聞きます!って思う方もいらっしゃるかもしれません。そこで平成時代の大型倒産を5つ挙げてみました。

・1999年:山一證券 (大手証券会社、従業員数7500人)
・2001年:マイカル(大手スーパー、連結従業員数20000人)
・2010年:日本航空(JAL、連結従業員数49000人)
・2012年:エルピーダメモリ(半導体製造会社、従業員数3200人)
・2017年:タカタ(大手エアバック製造会社、連結従業員数46000人)

どの会社も文句なしの大手企業、だから潰れにくいって嘘じゃん?。いやいや、冷静になりましょう。ニュースで大々的に取り上げられたら印象に残っているだけです。客観的に数字で見てみましょう。2000年以降の企業規模別倒産件数の推移です。

2000年から2019年の企業規模別倒産件数の推移を示した図。小規模企業の倒産件数が大半を占め、次に多い伊野が中小企業の倒産件数。大偉業倒産件数は少ないことがわかる。
経済産業省;2020年版「中小企業白書」より

圧倒的に小規模企業の倒産件数が多く、次いで中規模企業、大企業はグラフで視認できないくらい少ないことが分かります。つまり中小企業の倒産は全然珍しくないので、ニュースとしての報道価値が小さいだけですね。

あと企業が潰れないことと、その企業の中で従業員が雇用され続ける事とは別問題です。ご存じのようにリストラで従業員を早期退職させながら固定費を圧縮して、生き残っている大手企業は沢山あります。

2-5. 大企業メリット:1人当たり生産性が高く、規模の大きい仕事ができる

 大企業の方が専門性が高くて付加価値の高い仕事をやっている、というのも良く聞く話。データの無い定性的な議論は好みでないのでデータを見てみましょう。従業員1人あたり生産性推移でみると、平均的には大企業の方が圧倒的に高いです。

大企業と中小企業において、従業員1人あたり付加価値額(労働生産性)の2003年から2018年までの推移を示した図。
経済産業省;2020年版「中小企業白書」より

生産性でピンと来ないかたは付加価値と読み替えてください。個々人がどんなに忙しく一生懸命働いたとしても、企業の利益(≒付加価値)は社会の需給バランスと組織のスケールメリットで決まります。一般的には大企業の方がリスクを取ってスケールが大きくて参入障壁の高い事業をしやすい、需給バランスが緩みすぎずチキンレースを避けやすいです。またたくさん社員を抱えて、各人に適性のある仕事に特化させる方が会社全体としての利益創出能力が高まりますからね。

一方で大企業、特に製造業では景気動向に敏感で、中小企業は安定感があるという見方もできます。もちろん景気後退期の中小企業は沢山倒産しているので、生存バイアス含みのデータである点には留意が必要ですが。

平均的には大企業の方が労働生産性は高いということですが、大企業も中小企業も様々あります。大企業の下位10%の企業の労働生産性は、中規模企業の平均どころか小規模企業の平均にも届いていません。当たり前のことですが、必ずしも大企業であるというだけで優れているわけではありませんね。

経済産業省;2020年版「中小企業白書」より

2-6. 大企業メリット:雑務が少なく専門性が高い

大企業の方が「雑務」が少ないとはよく言われます。自分の守備範囲がある程度決まっていることが多く、守備範囲外のことは別の誰かがやってたりします。例えば煩わしい伝票処理等は、専属の一般職や派遣の方にお願いすればやってもらえます。

守備範囲広く雑多な仕事を全部やるのではなく、職種範囲内の仕事を専門的に深くやるのが多くの大企業の進め方。雑務の定義があいまいなので、定性的な議論しかできないのが残念ですが。

もちろんクソ面倒な調整は大企業の方がたくさんありますよ。人数が多い分利害関係者もたくさんいるので結構大変です。やるべきことがたくさんあるのに調整ばっかり、大企業サラリーマンからは良く聞きます。でもそれ、大企業人としては「雑務」じゃなくて「本業」ですからね。自分の職種範囲内でやるべきことを進めるために、自ら旗振りして調整と合意形成するのは必要不可欠です。

技術系の場合その専門が会社から必要とされなくなって、ある分野の専門を極めた社員が突然お荷物扱いになるケースもあります。だから専門性が高いことは一時的な付加価値創出には繋がりますが、長期的に見てメリットばかりとは言えません。また宙に浮いてて実は社内で誰もやってなかった、なんてこともあったりするんですけどね。

2-7. 大企業メリット⑦:希少性が高い?

大企業は希少性が高く、マウンティングできる!と想像されている方もいらっしゃるかもしれません。希少性が高いかどうかはさておき、大企業勤務ならではのメリットですね笑。過去の僕のように、劣等感をもって中小企業に入っている人もいるでしょうから、マウンティングの遣り甲斐はあると思います笑。なにせ全規模で359万社のうち1.1万社、割合にして0.3%しかない上澄みの選ばれし会社が大企業ですからね。はい、すごいすごい(棒読み)。

規模別企業数(大企業、中規模企業、小規模企業)について、1999年から2016年までの推移を示した図。
経済産業省;2020年版「中小企業白書」より

ちなみに大企業の企業数では0.3%ですが、実際には従業者数でみると31%は大企業勤務です。大企業には企業としての希少価値がありますが、実際には大企業会社員はそれほど希少価値があるとは言えません。もう少し広い視野持ちたいところです。

規模別(大企業、中規模企業、小規模企業)の企業数と従業員数について、2016年の際企業割合を示した図。
経済産業省;2020年版「中小企業白書」より

2-8. 大企業メリット⑧:優秀な人の割合が高い

まぁ大企業の方が色々と恵まれている面が多いのは事実です。筆者が所属若しくは業務上関わってきた企業に限って言えば、体感的には大企業の方が優秀な従業員比率が高い気はします。特に事務処理能力については、筆者の知る限り雲泥の差があります。あとは組織の下位層のレベルがある程度は担保されているところですかね。

ただ中小企業でも優秀な人がいる会社もいますし、大企業にも「それなりに」ダメダメな人も実際にはいます。持ち前の事務処理能力で上から言われたことをスピーディーにやってきただけの人もたくさんいて、課題設定能力に難があって「使えない」人も沢山います。単に大企業勤務だからと言うだけで自惚れるほどではありません。

筆者が新卒で入った中小企業を辞めて大手企業へ転職したときの記事です。ご興味のある方は合わせてどうぞ。

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3. 中小企業勤務のメリット

さて大企業マウントをしたいわけじゃないので、大企業のメリットはこれくらいにしておきます。新卒では不本意ながら中小企業しか選択肢のなかった筆者。世間的には中小企業への就職は恥ずかしいとか劣等感に苛まれる人も多いようですが、実は中小企業勤務ならではのメリットもあります。

当ブログでは企業分析記事が充実していますが、その理由も新卒で中小企業に入ってコンプレックスを拗らせたことにあります。無料noteとなっていますので、興味のある方は合わせてどうぞ。

【闇】企業分析にハマった5つの理由【大企業コンプレックス】|素材さん@東大卒季節労働者|note
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3-1. 中小企業勤務のメリット①:勤務地が限定的

個人的に中小企業を選ぶ一番のメリットは、勤務地がある程度絞られることだと思っています。都会・田舎は好みが分かれますが、例えば地元から遠いなどは将来的に後悔するポイントになりえます。実家が近くにあると、家族で手軽に帰省できたり、両親の面倒を見やすいなどのメリットもたくさんありますからね。

例えば筆者の所属する素材業界の大手企業、ENEOSホールディングスを例に挙げます。時価総額1.6兆円(2021年4月末現在)、連結従業員数4.1万人(2020年3月末現在)と、資金面・マンパワーとも文句なしの大企業です。制度上は石油部隊に限っても北は仙台、南は大分まで転勤がありえます。

ENEOSの事業所が全国にある様子。
ENEOS_HPより引用

企業によっては勤務地限定総合職もありますが、全国転勤有の総合職と比べて待遇悪化するケースが大半。勤務地限定や転勤を減らす方向に世の中は進んでいるようですが、配属リスクばかりはどうにもなりません。圧倒的に優秀な評価で入社した方はともかく、ギリギリで大企業に滑り込んだ人は実質的に選択権は会社に委ねるしかありません

筆者の場合暑い環境が苦手だったので、新卒では九州に転勤のある可能性がある会社をは候補から外してました。ただ転勤そのものや実家から遠いことについては当時全く重視しておらず、結婚・子育てをする中で重要だと感じるように。

ライフステージに応じて価値観は変化します。1社で長く勤めたいなら10~20年先のライフプランを考えて、転勤のない中小企業を選ぶのも賢い選択です。そこそこ優秀な方で中小企業に勤務されている方も時々いらっしゃいますが、勤務地が限定されることが理由の方が多い印象です。

3-2. 中小企業勤務のメリット②:希望の職種につきやすい

これも中小企業に勤務する大きなメリットです。大企業では数十人~数百人を一括採用して、部門の人員計画と人事が考える適性に応じて職種を振り分けることが多いです。一応希望は利かれるんでしょうが、研究・開発職種は人気なので希望が通りにくいのは事実です。製造に近い生産技術の人員もたくさんほしいですから。

もっと深刻なのは、多くの人にとって新卒での職種は生涯における職種となる点です。自分の専門性・キャリアを会社に完全に委ねることになってしまいます

最近は職種別採用も増えてきていますが、大企業で人気職種となると熾烈な競争を勝ち抜く必要があります。人材確保が難しくなりつつある中小企業の方が、初期配属については希望を尊重してくれる可能性は高いでしょう。

大手企業こそなかなか受からなかった筆者ですが、中小企業では一発でR&D職種一本釣りで内定出ました。大企業に行きたいと思いながら中小に行ったため、大企業コンプレックスに悩んだ時期もありました。それでも結果として希望職種のキャリアを歩むことが出来たのは大きな誤算で、今となっては本当に良かったと思っています

中小企業では頻繁に配置転換する余力がないため、結果として1つの領域を長く経験でき専門性の高い人材になりやすいです。企業でも一見意味を感じにくい職種横断のローテーションがある会社では専門性は身に付きにくいです。

3-3. 中小企業勤務のメリット③:小回りが利きスピード感がある

大企業の階層が多く、関係者が多いことを表したイラスト

中小企業も様々ですが、企業規模ゆえオーナー企業の様相の企業も多いことでしょう。つまり、数少ないキーマンさえ説得すれば物事は円滑に進みます。利害関係者が少ない分、迅速に物事を決めて実行することができます

大企業で大きなことをやろうと思うと、大企業特有の細かい決まり事を確認することから仕事が始まります。その後に果てしないスタンプラリーで多くの人に報告・説明とダメ出し修正を繰り返した挙句、スタンプラリー終盤で差し戻されて振りだしに戻ることも珍しくありません。

仕事が進まずヤキモキするかもしれません。そうした承認コスト・コミュニケーションコストが小さく、個人の裁量が大きいのも中小企業で働く大きなメリットです。中小企業での勤務経験しかないと中々分かりにくいメリットかもしれません。

3-4. 中小企業勤務のメリット④:職種横断型で業務範囲が広い

中小企業では仕事の進め方などに裁量が大きいケースが多いのも特徴です。というか人が少なすぎて何でもやらざるを得ません。これは自分の仕事じゃない?なんて言ってる暇があったら手を動かせ、です。結果、大企業なら他部署がやる仕事も自分でやります。チームプレーや意思疎通が苦手な人であっても、自分で考えることが得意な人はストレスが少ないと思います。

1社目の中小企業では限られた領域の中で、職種横断型の幅広い業務を経験させていただきました。大企業特有の伝言ゲームもなく、全体像が見えやすい中で自分のテーマに関わる仕事に専念できました。数少ない一例で恐縮ですが、個人的には中小企業を経験できたことは大きな収穫だと思っています。

具体的に大企業と中小企業でどんな仕事をやっていたかについて、noteに別途まとめました。踏み込んで書きましたので、ご興味のある方はあわせてどうぞ。

【実録】大手企業と中小企業での業務の違い【約6000字】|素材さん@東大卒季節労働者|note
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4. 大企業と中小企業の対立構図が生まれる理由

大企業勤務、中小企業勤務それぞれのメリットを説明してきましたが、一長一短ということがお分かり頂けたと思います。では、なぜ方々で大企業と中小企業ではどっちの方が勝っているの?という議論が生まれるのでしょうか。 大企業押し、中小企業押しそれぞれの理由を筆者なりに考察してみました。

4-1. 大企業勤務押しの理由

大企業勤務であることで高待遇かつ社会的信用があり、また付加価値の高い業務をやっている自負があるからでしょう。一般的に採用に至る難易度が高いこととも関係するかもしれません。僕自身そのように感じていた時期もありました。結局心のどこかでマウントしていなければ気が済まない人間の性なのかもしれません。

また大企業勤務の方は、取引先として立場の弱い中小企業と関わる方も多いことでしょう。中小企業は人材集めに苦労していることも多く、それ故レベルが違うと思ってしまう事もあるのかもしれません。確かに大企業の一担当者が中小企業をうまくコントロールしながら大きな仕事を進めることも多いのは事実です。実際には中小企業の協力なしでは成り立たないのですが、つい取引における力関係を誤解しそうになる瞬間があるのも確かです。

ここまで読んで頂いた方はお分かりかもしれませんが、僕は人様をマウントするほどハイスペックな人間ではありません。会社の看板を自分の能力だと勘違いしていただけですね。

4-2. 中小企業勤務押しの理由

従業員側での理由としてはコンプレックスの裏返し、これに尽きます。主体的に選んだ方はともかく、本当は大企業に入りたかったけど不本意で中小企業入社された方も世の中にはたくさんいます。筆者はこのパターンで、自己の選択を正当化したいがために中小企業最高!って言い張ってた時期がありました。勤務地事情、成果報酬を狙って、起業を見据えて、等前向きな理由で選んで、その選択に後悔のない方なら大企業崇拝者の主張もさらっと流せるでしょう。

また経営者事情としては、人集めのために大企業ネガティブキャンペーンが各所でされているのも事実です。人材確保に困っている企業も多いため、特に一部のベンチャー企業で良く見られます。色んな利害関係を背後に、それぞれの立場の人が好き勝手に言ってるだけですね。

5. まとめ:大企業と中小企業は一長一短

大企業勤務、中小企業勤務にはそれぞれ一長一短あることを説明してきました。個人の価値観で何を重視するかで、どちらが自分に合っているかは違うのではないか、と筆者は考えています。

収入、「社会的信用」、規模の大きい仕事を重視するなら大企業の方が良いでしょう。逆度重なる報告や承認が億劫で個人裁量を求める人、職種に絶対的な拘りがある人は中小企業の方がよいでしょう。

また人材流動化が進んで生涯1社を勤め上げる人が減っている今、自身の業務志向とライフステージに合わせて転職で組み合わせてキャリア構築するのも良いでしょう。

筆者は中小企業からキャリアをスタートしましたが、2回の転職を経て自分の望むキャリアを戦略的に描いてきました。もう少し踏み込んだ内容に興味がある方はこちらの記事も合わせてどうぞ。

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30代にして安心安定のJTCを辞め、2回目の転職をしてしまった筆者。1回目の転職は就職難での大企業コンプレックスに加えて、若気の至りで先走った感もありました。しかし2回目は熟考の末自ら大手JTCの安定 ...

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  • この記事を書いた人

素材さん

東大卒を活かせてない経歴の社畜。工場勤務のヒントを綴ります。転職、結婚、資産形成、資格取得、仕事感。共通点ある方のヒントになれば幸いです。 転職1回目で僻地突入、転職2回目で僻地脱出。/30代前半/東大卒(学部・院)→中小→大手JTC→超大手JTC/素材開発エンジニア/既婚/3人兄弟の真ん中

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