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キャリア

投資対象のリターンの源泉は何か

2018-08-26

トルコリラの暴落も小康状態のようですが、投機家の間では悲喜こもごものようですね。今回は投資で得られるリターンの源泉について、僕の失敗も踏まえて書いてみました。

今日は投資対象とリスク・リターンをきちんと理解する事の重要性についてです。リスクとリターンの源泉を分かって投資・投機しているという事が基本です。

基本を徹底するのは意外と難しく、トルコリラ暴落で悲痛な叫びが広がってますね。投資対象への理解が深まっていない中で投資・投機を行い、損失を蒙っている人が多いのではないでしょうか。

これまでの失敗と投資リスク

投資対象のリターンはどこからやってきているか、という事について書きます。基本的なことですが、理解したつもりと理解していること、理解していることと実践できることは違います。分かったつもりになることが最も容易く、理解した内容を実践することは最も難しいです。

僕は理解したつもりで全く理解できておらず、3年前にFXで100万以上の損失を出した過去があります。

為替リスクは市場イベント、政治情勢、需給バランスで説明できることは理解していたつもりです。しかし実際にはこれらを踏まえた結果としての動向は流動性が高いです。複雑過ぎていくら分析しても流れを<再現性よく>読むことは困難です。

FXで100万円を溶かして退場

今回は過去の投資(投機?)失敗談について紹介します。 じつは、2015年にFXで100万ほど溶かしたことがあります。サラリーマンの投資としてはかなり大きな損失ではないでしょうか。

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主な投資対象を列挙してみると、株式、FX、仮想通貨、不動産、太陽光発電、事業投資などが挙げられます。これらについて投資のリスクとリターンの源泉をきちんと理解できているでしょうか。

投資初級者くらいまでの方は、これから説明しますのできちんと理解できているか確認しておくことをお勧めします。 

株式投資

言わずもがなですね。投資のリスクはリターンの源泉は大きく分けて2つ、株価差益であるキャピタルゲイン、利益分配金としての配当金であるインカムゲインがあります。

・売買差益

キャピタルゲインとも呼ばれます。今後の企業成長による株価上昇を「期待」した投資を言います。株式購入後の企業成長が購入時の期待値よりも上回った分が株価に織り込まれ、売却した際にリターンとして享受することができます。

つまり後発株主の企業評価額、購入時の自身の購入時評価額との差分が利益の源泉であり、あくまで市場関係者の資金を株式売却により受け取る形態です。 

その「期待」はタイムリーに株価へ織り込まれるため、業績が期待値を下回った場合には右肩上がりの業績でも株価下落による損失を蒙る可能性があります。主に成長企業で期待されるリターン形態ですね。企業成長により得た利益を「自社株買い」という形で株主還元されることもあり、これが株価上昇につながる可能性もあります。

・配当金

企業の得た利益を、会社の資本提供主である株主に分配・還元する形態のリターンです。利益の源泉は企業が事業経営で創出した利益であり、一般的には企業が利益を上げるほど分配が増える仕組みです。

配当金による利益はインカムゲインとも呼ばれますね。利回りは年数%の水準ですが、昇給割合よりも高いことが多いのではないでしょうか。

利益をたくさん出していても次世代投資にお金がかかる場合は分配されないケースもありますし、大塚家具のように株主を繋ぎとめる等の理由により利益以上に配当として株主に分配(タコ配)することもあります。いずれにしても利益の源泉は企業が稼いだキャッシュです。

■FX・外貨預金

外国為替証拠金取引ですね。為替の動きは一般に小さいため、証拠金を元手にしてレバレッジをかけて(テコの原理で)手元資金の何倍もの資金を動かします。この際に得られる為替差益と金利相当のスワップポイントを狙うのがこれですね。外貨預金はテコの原理を使わずに為替差益と金利を狙う投資です。パラメータが単純なのでつい簡単そうに見えてしまうのが落とし穴です。

 為替は世界各地で取引されていますが、それ自体が価値を生んでいるわけではありません。つまり利益の源泉は市場関係者の資金で、自分が利益を享受できることもあれば、逆に市場へ巻き上げられてしまうこともあり得ます。

為替変動要因は極めて複雑で動きを予測することは難しいですが、短期的には予測(というより丁半博打)が当たって小銭が稼げてしまうことも多く、多額の損失を蒙るまで自らの過ちに気づきにくいような気がします。僕も3年ほど前にこの過ちを犯し100万円くらいの損失を出してしまいました。

FXで100万円を溶かして退場

今回は過去の投資(投機?)失敗談について紹介します。 じつは、2015年にFXで100万ほど溶かしたことがあります。サラリーマンの投資としてはかなり大きな損失ではないでしょうか。

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過去のアナリストレポートを読んでみると、全てお見通し風のことをもっともらしく書かれているが実際とは似ても似つかない「予想」の方が圧倒的に多いことからも分かります。

■仮想通貨

仮想通貨とは、発行主体が中央銀行である現実の通貨とは異なり、個別の発行主体を持っています。ドルや円などの通貨は、みんなが価値を認めているから成り立つことで成り立っています。アメリカや日本という経済大国の中央銀行が発行しているし、これでいつも同じ価値を持つものと交換できると信じているのです。

つまりビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨も、現実通貨と同じような価値があることをみんなが信じていれば通貨として成り立つということにな(ます。実際にはごく一部の人しか価値をを認めておらず、人によって感じる価値が全く違うことから価格変動が大きくなっています。

つまり需要と供給のバランスが悪くいびつなのです。それ故価格変動による差益を享受できれば大儲けができるということになります。ここで稼いだ利益の源泉はたんなる受給バランスによるもので、結局市場関係者が出しています。つまり大儲けした人の分は、その他の市場関係者の損失から補填されているのです。

さらに性質の悪いことに、仮想通貨は取引手数料が不明瞭で多額の中抜きがあります。年末年始に取沙汰されたコインチェックが600億ものキャッシュを持っていて話題になりましたが、あのキャッシュは仮想通貨取引から得た手数料ですね。ですので取引所を除いた市場関係者全体のリターンは若干マイナスになることが予想されます。

再現性の良いリターンは?

以上の説明から、列挙した株式投資、FX、仮想通貨の中でリターンの期待値が高いのがどれかお分かりいただけるでしょう。市場全体で市場参加者がコストを負担することのない株式投資が最もトータルリターンが大きくなります。

このように基本的なことを理解しようともせずに大切なお金、しかも大金を投入しても、結局見知らぬ一握りの他の誰かに差し出していることと同じことなのです。

運良くあなたが一握りの成功者になる可能性もありますが、遠い目で冷たく成功をお祈りされるのが関の山ではないでしょうか。

リスクを正しく認識するためには相応の判断能力を身に着けることが必要です。勉強を放棄してしまうとあっさりと騙されてしまいます。リテラシーを備えた品格のある大人になりましょう。

大人になっても勉強し続けよう

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素材さん

東大卒を活かせてない経歴の社畜。工場勤務のヒントを綴ります。転職、結婚、資産形成、資格取得、仕事感。共通点ある方のヒントになれば幸いです。 転職1回目で僻地突入、転職2回目で僻地脱出。/30代前半/東大卒(学部・院)→中小→大手JTC→超大手JTC/素材開発エンジニア/既婚/3人兄弟の真ん中

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