今回は過去の投資(投機?)失敗談について紹介します。
じつは、2015年にFXで100万ほど溶かしたことがあります。サラリーマンの投資としてはかなり大きな損失ではないでしょうか。
20代で100万円損してFXから退場したサラリーマンのブログ
悪夢の始まりは中学生の外貨預金デビュー
それなりのお金持ちが集うお坊ちゃま中高一貫校、その中では比較的庶民だった僕。そんな環境で目にした新生銀行の外貨預金の金利キャンペーン広告が外国為替への興味のきっかけでした。当時中学生なりに為替の仕組みに関する勉強を重ね、金融方面に疎い母親を説得して中学生のときに母親名義で始めた新生銀行の外貨預金が外貨取引のスタート。
為替差益であぶく銭を儲けることを覚えたのはこの頃です。中学生が貯めたお年玉10万円程度を種銭に、何度か金利キャンペーンを利用して手を出した外貨預金。それでも1ドル2~3円動いてやっと2~3千円の利益。こんな若かりし頃からもっと種銭があれば楽に稼げるのに、という歪んだ強い思いを持ってしまったのでした。
社会人2年目で思い出す外貨預金の蜜の味
時が10年以上たった社会人2年目くらいになって、ネット広告で見かけた「外貨預金」の文字を見て、中学生当時の歯痒い思いと今なら種銭があるからもっと楽に稼げると味わってもいない仮想上の禁断の蜜の味を思い出したのでした。それでも最初は大人しく楽天銀行の外貨預金金利キャンペーンから入りました。満期が来たとき相場は2円ほど円安になり、5千円の為替差益を手にしてしまったのが不幸の始まりでした。
大金を求めて外貨預金からFXへ
外貨預金で歯がゆい思いをしていたところで、ネット広告で目にしたのがFX。
「そうだ、FXがある。」
なになに、少額の元手で何千万円ものお金を動かすことが出来るのね、100万投入すれば…なんて皮算用してみたり。
それでも最初はレバレッジも2倍くらいだったんですよね。コツコツと何十回も数十円の儲けを積み重ねて、やっと1000円にたどり着くかどうかでした。でもだんだん物足りなくなり、レバレッジは5倍、10倍と膨れていきます。取引1回あたりの利益も数十円から数百円程度に。
平日は24時間動き続ける相場、寝る間を惜しみ、職場の休憩時間に、FX売買を重ねる日々が始まりました。出張の時はずっと見れることもあり、積極的に出張の機会を増やしていきました。それでもコツコツ稼いだ利益が一瞬で吹き飛んで数千円程度の利益が残るだけ、という日々が続きました。
チャイナショック前後でFX漬け
そんな日々を過ごす中、転職で急遽1か月以上の夏休み。その間にFXで一儲けしてやろうと企んでしまったのでした。人間、暇があるとロクなことをしない生き物ですね。
その夏休みは2015年8月。そう、チャイナショックで世界同時株安となり大荒れした時期。日経平均は一週間で2万円台から1万7千円まで大暴落しました。
2015年当時は、「ユーロとドルがパリティになる」と騒がれた時期でもありました。パリティーとは等価という意味で、ユーロとドルが同じ価値になるという、今の為替相場では考えにくい状況がまことしやかにささやかれていました。気が付けばすこしずつ味を占め、もっと大きくレバレッジを効かせればお手軽に設けられると思い始めるように。こんな大荒れの中、FXで一儲けしてやろうとついに50倍のレバレッジをかけてユーロ・ドルの取引を行ってしまったのでした。
ロスカットで100万損失、FXから強制退場
この波に乗ってと、ユーロ売りドル買いを仕掛けたところで、チャイナショックの荒波に揉まれることに。祈るように半徹夜で眺めるパソコンのチャート。しかし連日の半徹夜で疲れがたまり寝落ちしている間に次々とロスカットの憂き目にあってしまいます。
さすがに一日で100万近く溶かしたこともあり、当時気がおかしくなりそうでした。
当時の年収は500万、総資産は250万ほどでした。平凡な20代サラリーマンの投資失敗としてはかなりの額ですが、むしろ100万円くらいの損失で済んで退場できて良かったのかもしれません。最悪の場合は保証金を上回る損失を伴う強制ロスカットで、借金だけが残るケースもあるようです。
今思えば若気の至りですね。今も若いですが。
結局高い授業料を払ったと考え、FXからは退場することにしました。高いレバレッジをかけた信用取引をしないという信念にもつながっております。
お小遣い稼ぎに短期で日経レバレッジETF(日経225平均の2倍に連動するように上場投資信託化したもの)、原油ブルETN(原油指数の2倍に連動するように上場投資信託化したもの)はちょっとだけやっていました。これもリスクが高く失敗したときのダメージが大きいので最近は手を出していません。
今は堅実に米国株+日本株のトッピングで投資していて、5年で総資産も200万弱から1500万円くらいまで回復しました。もし今頃FX漬けになっていたら損失は1桁多くなっていたと考えると恐ろしいものです。
ちなみに2017年も前半ではユーロとドルがパリティになるというレポートもありましたが、ドル下落でやはり道筋が見えませんね。ユーロ・ドルの逆転は1999年1月1日に決済用仮想通貨として導入され、3年後の2002年1月1日に現金通貨として発足直後にドルが下落してから一度も達成されておりません。