10月8日週の米国株での急落に続き、10月15日週は米国株決算シーズンによる急落・急騰が相次ぎました。この嵐の中でV(VISA)への新規投資、PG(プロクターアンドギャンブル)、IBMへの追加投資を行いました。
急落を受けて反射的に購入に踏み切ってしまい、少々買値が高くついてしまいました。「購入前は一呼吸置く」ということが大事ということを自身の失敗談を交えて紹介します。
■VISA新規投資
キャッシュレス決済の普及・拡大を見越して15株の新規投資(@146.51)を行いました。タイミング悪く、10月10日の米国株急落(というより調整)の直前で購入してしまいました。
実は年初から狙っていたのですが、右肩上がりの株価のため参入を躊躇ってしまい、タイミングを逃し続けてきました。リセッションが噂される中の投資は勇気がいりますが、日本・素材株の三菱ケミカルHDを売却してポートフォリオに組み入れることにしました。足元の株価140ドルでPER33倍と割高感は否めませんが、20万円程度なので相場の勉強と実験を兼ねた自己投資の一環と自分を納得させています。
■IBM追加投資
決算で急落したIBMを15株(@135.09)投資しました。決算内容は確かに悪かったのですが、既存事業でのビジネスで潤沢なキャッシュフローを創出していること、配当性向も40%程度と株主還元余力があることから割安と判断し追加投資しました。
結果として購入タイミングは時期尚早でした。2-3日株価が下げ止まるのを見届けてから購入しても遅くはなかったです。ポートフォリオの構成比率も徐々に下がってきて購入したいとは思っていたのですが、少々割高で購入に踏み切れておらず反射的に購入してしまったことは反省点です。
ちょっと焦って購入してしまったIBMですが投資時期が良かったせいか、米国村のホルダーの方と比較するとほとんど含み損はありません。配当利回りも5%に迫る所まで株価が下がっていることとキャッシュリッチで減配リスクも小さそうなので、これ以上下落したとしても配当収入である程度カバーできるのではないかと楽観的に考えています。
そもそもSnowゆうぞうは現在の給与収入と生活水準を考慮すると、株式投資でぼろ儲けすることを狙う必要はありません。このため市場平均からアンダーパフォームしたとしても、社会保障費増大分、物価上昇分を配当収入等で補うことができれば投資目的達成となります。欲張りすぎずに永遠の不発弾、IBMを今後も継続ホールドする予定です。
■2018年4月のPM追加投資でもやらかしていた
実は18年4月に決算発表後に急落したPM(フィリップ・モリス)を反射的に購入したことがありました。当時は95ドルくらいで推移していて割高で手が出なかったのですが、決算後の急落を受けて反射的に85ドルで購入してしまいました。その後ズルズルと株価を下げ70ドル台で推移していたので、結果としては10%くらい割高に購入をしてしまったことになります。
株価が急変動したタイミングであっても、「購入前は一呼吸置く」という原則を強く意識したい追加購入となってしまいました。「賢者は歴史に学ぶ、愚者は経験に学ぶ」と言いますが、どう見ても愚者ですね。取引金額が比較的少ないうちの失敗で良かったのかもしれません。
結果的には前回のPMも今回のIBMも平均購入単価への影響は微々たるものなので精神衛生上気にしないようにはしますが、今後はもう少し冷静に購入していきたいものです。
■2018年2月のPG追加投資でも
好決算で株価が急騰したPGを、急騰前に25株(@79.0)追加投資しました。こちらも2月の急落時に飛びついた経緯があります。株価の先行きは誰にもわからないので、仮に購入前に一呼吸置いたとしても底をつけた18年5月に購入することはできなかったでしょう。その後も追加投資を決行したおかげで平均購入単価を下落させることが出来ました。平均購入単価は82.2ドルで、10月の決算発表での急騰もありポートフォリオに組み込んだ米国株銘柄の中では珍しく含み益が載っています。
■米国高配当株は焦らなくても大丈夫
冷静に考えると米国の高配当株は焦って購入しなくても長期保有で報われる銘柄群です。前提として長期保有に値するかどうかの見極めは必要ですが、何らかの判断基準で長期保有を決断した銘柄はあまりタイミングを意識しすぎずに、「購入前には一呼吸置く」という言葉だけを思い出して淡々と投資していきたいものです。