職務発明関連の臨時収入が入ってきたため、底の見えないGE(ゼネラルエレクトロニック)の損だしを行いました。
最初に今回のGE売却は「損だし」であって、「損切り」ではありません。米国株のベンチマーク指標であるダウやS&P500がVIXショックを乗り越えて年初来高値を更新している中、年初来29%安とぶっちぎりの一人負けを続けています。そんなGEでも継続ホールドというのがSnowゆうぞうの投資方針です。
さて先日勤務先で職務発明報奨金(特許の譲渡料)の案内がきており、想定外の雑収入増となりました。6万5千円もの臨時収入ということで非常にありがたい話なのですが、年間トータルの副収入が20万円を超えてしまう事態となってしまうことが確定しました。基本的に持株会以外の売却は行わない方針なのと、20万円超の売却益は想定していなかったので、源泉徴収ではなく申告分離課税で節税しています。
7月の持ち株会売却益(約12万円)、貸株設定銘柄の6月配当金相当額(約3万円)を合わせて累計23万円の利益となってしまったので、評価損の出ている特定口座保有分のGE200株をいったん売却して損だしすることにしました。
悪材料としては、GEキャピタルの巨額損失計上に加え、年金積立金が310億ドル不足していた問題発覚もありました。しかしビジネス自体を見ると、フラナリーCEO就任後に航空、電力、ヘルスケアの3事業への集中を進めています。構造改革の痛みが出ている最終段階ではないかというのが個人的な認識です。
業界の構造不況に陥っている電力事業についても、代理店委託によるサービスコストダウンやビジネスモデルへの保守契約の組み込みが進んでいます。競合の三菱日立パワーシステムズ(MHPS)やシーメンス(独)よりも収益構造は良くなっているように見えます。
事業構造自体は悲観しすぎる必要はなく、長期的には東芝やシャープのように株主目線では復活するのではないかとみています。愛読させて頂いている米国株ブログ村首位の霧末氏もコメントされているようにIBMと同じような匂いを感じますね。
霧末流♀アメリカ株サバイバル投資実践記
お堅いレポートがお好きな方は、こちらもご参照ください。三菱日立パワーシステムズ(MHPS)、シーメンス、GEの比較がされています。
「電力インフラのデジタル化研究会(E-Tech研究会)」(MRI_株式会社三菱総合研究所)
確かに株式投資は忍耐が必要です。更なる悪材料が出ても事業構造に関わるものでなければGEをホールドする方針ですが、税金対策としての損だしのための売却というのも意識していく規模の投資になってきました。買戻ししそびれてしまいましたが、近日中には売却した200株の買戻しと50株程度の買い増しもする予定です。