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資格取得

高圧ガス保安管理者~乙種化学を一発合格~

2020-03-29

サラリーマン生活では資格取得も一つの仕事です。製造業等で必要な資格としてはマイナーですが意外と難易度の高い、「高圧ガス保安管理者」を2018年に一発合格しました。

折角受験するなら上位互換の甲種を受験したかったのですが、勤務先で甲種の出番がなかったことと、複数の部長級から「確実に合格するように」という社命を受けて乙種化学を受験。マイナーな資格なので覚えている範囲で受験記を綴ってみます。

■目次

高圧ガス保安管理者とは
公害防止のための専門的知識を有する人
高圧ガスを扱う事業所で選任必須
甲種・乙種そこそこ希少、転職では優遇も

高圧ガス保安管理者の国家試験
受験資格なし
試験は3科目、正確な知識が問われる
試験1発合格率は甲種10-20%、乙種10-30%
講習受講で合格が少し楽になる
試験1発合格率は甲種10-20%、乙種10-30%

一発試験と講習+検定+科目免除試験の合格率比較
甲種化学/甲種機械の比較
乙種化学/乙種機械の比較

乙種化学の合格体験記==講習受講コース==
甲種化学/甲種機械の比較
乙種化学/乙種機械の比較

若いうちに受けたい公害防止管理者
子育てとの両立は意外ときつい
人的資本は複利、だからこそ若いうちに取っておこう

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高圧ガス保安管理者とは

高圧ガス取扱いの専門的知識を有する人

高圧ガス保安管理法で定められた、原則として1MPa(10気圧)以上の高圧ガスの製造・販売にあたり必要な専門知識を有する人です。高圧ガスは取り扱いを間違えると極めて強力な殺傷能力を有するため、取り扱いには正確な専門知識を要求されるためです。種別は色々ありますが、事業所規模や取り扱うガスの種類、製造or販売等で細かく分類されています。

高圧ガスを扱う事業所で選任必須

高圧ガスは取り扱いを間違えると大変危険なので、取扱・運搬・販売等をする事業所には国家資格を持った人が必要です。大きく分けて甲種化学/機械、乙種化学/機械、丙種化学(特別)、丙種化学(液石)があります。それぞれで化学と機械では試験内容が若干異なるものの同じ資格と考えて構いません。

甲種と乙種では、高圧ガス処理能力が100万m3/日を超える事業所で保安管理施術者に選任できるかどうかです。1日に100万m3のガスとなると巨大プラントのある事業所なので、甲種が必要なのは大手ガス会社、汎用品を扱う大手化学メーカーの巨大プラントくらいになります。

僕の事業所ではそんな莫大な量は使わないので「乙種で良いから確実に受かるように」との指令が出た次第です。ちなみに乙種でもそれなりに難しくなかなか受からないので、もう少し基本的内容に絞った丙種もあります。

高圧ガスの区分(甲種化学/機械、乙種化学/機械、丙種化学(特別)、丙種化学(液石))と資格範囲(保安技術管理者、保安主任者、保安係員、販売主任者、移動監視者、取扱主任者、容器検査主任者)

甲種・乙種はそこそこ希少、転職では優遇も

高圧ガスは身近ですが、甲種・乙種有資格者が少ない資格の一つでそこそこ希少のようです。普段の取り扱いでは丙種で事足りるので、単純にニッチな資格なのかもしれませんけどね。工場勤務限定資格ですが転職時にもWANT要件で記載がある求人も見かけます。 メガプラントでは甲種、それ以外の事業所では甲種・乙種とも転職で優遇はありそうです。人間性に問題がなく、仕事がそれなりにできることはMUST要件ですけどね。

エネルギー管理士は比較的難しい部類の資格です。天下りのためのクソ資格代表格でもありますが、意外と転職では注目される資格の一つです。工場勤務の理系人なら自身の能力向上のために使用してもよいでしょう。

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高圧ガス保安管理者の国家試験

ガスボンベの絵、Gas-cylinder

受験資格なし

受験資格はなく誰でも受けられます。誰でも受験はできますが、意外と難易度が高いので油断禁物です。

試験は3科目、正確な知識が問われる

試験は全部で3科目です。甲種・乙種とも「法令」20問、「保安管理技術」15問は択一式です。「学識」は、乙種で択一式15問、甲種では記述式で6問です。

合格点は各科目で60%以上。法令と保安管理はゴリゴリ覚えるしかありません。僕の場合事業所で高圧ガスを使っているだけで、僕自身は実務経験が全くなかったので結構きつかったです。学識は乙種でしたが、物理をしっかり勉強してきた人にとってはそれほど難しくはないでしょう。

試験範囲はそれほど広くありませんが、全体的に正確な知識を定着させておく必要があります。選択問題ですが、イロハの中から正しいものはどれか?という問題で1)イ、2) イロ , 3) ロハ 、4)イハ、5)イロハの中から5択なので、少し知識に穴があると間違えてしまう可能性が高いです。

試験1発合格率は甲種10-20%、乙種10-30%

試験の「一発」合格率は甲種で10~20%程度、乙種で10~30%と簡単とは言えません。乙種は過去問5年分を100%マスターしておけば合格点の60%には届くでしょう。 家庭持ちでも乙種なら一発合格している方が多い印象です。独身貴族ならそこそこ頑張れば難しくないでしょう。

ただこの資格は取得が必要になった時の会社からの圧力があることも多く、必死で勉強した人が一発試験で受かっているだけかもしれません。 試験一発で受かるためにはそれなりの勉強は必要だと考えて、甘く見ない方がよいでしょう。

講習受講で合格が少し楽になる

僕の場合も会社からの圧力が強かったので、講習3日間受講+検定試験というショートカットを使いました。検定試験では学識と保安管理を受験し、合格すれば国家試験は法令のみの受験となります。 合格率は後ほど比較しますが、講習受講で10-20%は合格率アップになります。

講習を受けても試験の難易度が少し下がるだけ、相応の勉強は必要

講習+検定試験のメリットは3つあります。①講習で検定試験の出る範囲を絞ってある程度教えてもらえる、②試験難易度が若干低い、③学識・保安管理を先に受験して、法令は別日受験でじっくり勉強できる。

それでも検定試験の合格率は30-50%なので楽勝というわけではありません。講習受講から2-3週間後に検定試験となるので勉強期間はそれほど長くありません。たかだか「検定」と思って舐めていると痛い目に合うので、ある程度の勉強は必要です。

講習+検定試験のデメリットは一発試験なら1日で済む試験を講習3日+検定試験1日+法令試験1日の計5日拘束されること、講習費用と交通費が嵩むことですね。僕の場合は社費、講習は勤務日扱いだったので痛くも痒くもなく、自己啓発のために業務として勉強できたのでラッキーでした。

もちろん講習中はわからないところだけしっかり聞き、分かる所をやっているときは過去問演習をやっていました。給料を頂きながら試験勉強までできたという事ですね。社費で講習が受けられるのであれば、拘束日が増えたとしても講習+お勧めです。

一発試験と講習+検定+科目免除の合格率比較

一発試験と講習+検定のショートカットでどの程度合格率が変わるのか比較してみました。

甲種化学/甲種機械の比較

甲種を比較してみます。国家試験一発でチャレンジした場合の合格率は「全科目」(オレンジ色プロット)で示します。検定試験合格+法令のみ合格は「検定+科目免除」(青色プロット)で示します。すごく簡単になるわけではありませんが、講習+検定ではやや合格のハードルが下がることが分かります。

甲種化学・甲種機械の全科目受験と検定・科目免除の合格率比較

講習受講の場合、学識と保安管理の「検定試験」と法令の実の「科目免除試験」に分かれるので、それぞれの合格率を比較しました。「検定試験」は講習受講した人のみが受験できる試験で、合格率は「検定_学識+保安管理」(緑プロット)で示します。検定とは言っても40%程度の合格率なので、講習でお金を貢げば合格証書が貰えるという生易しいものではないことがわかりますね。

晴れて検定に合格した後、法令のみ受験時の合格率を「科目免除試験」(紫色プロット )で示します。法令は全科目受験の人と全く同じ問題ですが、1科目だけ確実に受かればよいので随分楽になる印象ですね。

甲種化学・甲種機械の検定合格率お・科目免除試験の合格率

乙種化学/乙種機械の比較

乙種でも比較してみます。国家試験一発でチャレンジした場合の合格率は「全科目」(オレンジ色プロット)で示します。検定試験合格+法令のみ合格は「検定+科目免除」(青色プロット)で示します。甲種と比較すると差がさらに小さくなりますが、講習+検定ではやや合格のハードルが下がることが分かります。

乙種化学・乙種機械の全科目受験と検定・科目免除の合格率比較

講習受講の場合、学識と保安管理の「検定試験」と法令の実の「科目免除試験」に分かれるので、それぞれの合格率を比較しました。

講習受講した人のみ 受験できる「検定試験」、合格率は「検定_学識+保安管理」(緑プロット)で示します。甲種同様に検定とは言っても40%程度の合格率なので、生易しいものではないことがわかりますね。検定合格した後、法令のみ受験時の合格率を「科目免除試験」(紫色プロット )で示します。甲種同様、法令は年度のばらつきが大きいものの、1科目合格のハードルは高くないことが分かります。

乙種化学・乙種機械の検定合格率お・科目免除試験の合格率

ちなみに受験会場の周りの雰囲気からの推測になりますが、乙種は大卒・院卒組が2-3割、高卒組が7-8割くらいの印象です。あくまで外見判断ですが、髪色が黒でない方ややんちゃな服装をされている方は前年度のテキスト(年度で表紙の色が違う)を手元に講習受講されている方が多かったです。

あまり勉強になれていない人や試験を舐めている人は簡単に合格できない試験なのでしっかり勉強が必要ということですね。

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乙種化学の合格体験記==講習受講コース==

僕は講習受講と検定試験、科目免除試験を経て乙種化学を取得しました。

講習中にどこまで勉強できるかが合否の分かれ目

講習は3日間、費用は社費だったのでいくらかかっているのか知りませんが5万くらいでしょうか。講習会場も限られていて遠方から来ている人も多かったようで、交通費や宿泊費を含めると10万円コースですね。僕の場合では会社のカネで、会社の給料をもらいながら出張手当まで頂いて資格取得できるという至れり尽くせりで有難い限りです。

対策に要した時間は2週間で合計35時間程度と短めです。 準備期間は講習で3日間(講習8hr×3日+復習1hr×3日)、検定試験対策として30min×8日+前日詰め込み2hr、法令受験前に2hr程度ですね。乙種でも簡単ではありませんが、全て択一式試験なので見て思い出せるレベルまで学習が進んでいれば合格は可能です。

講習受講時に購入を希望した人にテキストと過去試験問題集が配布されます。講習では試験に出るところを集めたプリントが配布され、プリントに従って講習が進みます。いろんな理解度の人がいるので講習は丁寧に説明されるので、もうわかったと思った時点で解説部分に対応する過去問題集を見ながら説明を聞くようにしましょう。また休憩時間中も直前の講義の復習と対応する過去問の見直しを進めましょう。

因みに検定試験は講習の2-3週間後とそれほど悠長に勉強できる時間はありません。なので講習中にどこまで内容を身に着けられるかが勝負と言ってよいでしょう。

イージーモードで迎えたい試験

講習受講者なら試験はイージーモードで迎えましょう。とはいえ社費で講習受講となると確実に合格しなければ恥晒しになるので、相応のプレッシャーの中で受ける事にはなるわけですが。入念な事前準備ができたので、検定試験、科目免除試験とも当日はリラックスして受けられました。

ぶっちゃけ一発試験でも合格は可能ですが、講習受講することで勉強に集中できる環境で学習を進めることができたのが一番良かったと思っています。会社が費用を出してくれる環境なら、変なプライドは捨てて講習受講されることをお勧めします。特に所帯持ちの方だと育児・家事をやりながらの勉強は辛いですからね。

乙種なら一発試験でも平日夜に十分な勉強時間を確保できれば1か月で受かる可能性はあると思います。ペーパーテストが苦手な方はプラス1か月くらいでしょうか。3-4か月程度見ておきましょう。

自己採点

試験の2日後に公式HPで解答速報が出たら、答え合わせです。検定試験、国家試験とも問題を回収されてしまうので記憶をたどった自己採点になります。

○学識(検定試験):14/15
○保安管理(検定試験): 13/15
○法令(国家試験): 17/20

講習を受講しながら、講習時間内に復習と過去問演習を済ませられたので余裕の合格でした。家庭持ちの身分としては自宅で勉強時間を確保するのも大変なので、講習+検定のショートカットコースを使ったのは大正解でした。

会社命令で受けたい高圧ガス保安管理者

建前上は渋々受けよう

資格試験については前向きな発言の多い僕ですが、高圧ガス保安管理者については会社命令が下ってから(少なくとも建前上は)渋々受けました。

会社命令が出るという事は受からなければ会社側も困るわけで講習を受講させてもらえる確率も高まるでしょう。僕の場合は講習費用に加えて出張旅費、出張手当など10万以上会社にカネを負担してもらって、都会に2泊させてもらえて3回も都会に出張させてもらえました。合格後には資格取得奨励金まで頂けるという至れり尽くせりっぷりです。

また高圧ガス保安管理者は意外と活躍の場面がそこまで多くありません。有資格者は意外と重宝されて転職でも優遇されることもあるようですが、わざわざ自分から受けるなら他の資格を優先させた方が良いでしょう。

人的資本は複利、だからこそ前向きに取り組もう

もう1つ認識しておくべきことがあります。投資は複利効果があります。これは株式投資だけでなく人的投資も同じ。基本知識があることで仕事が円滑に進むこともあります。

コンプライアンスの重要度が高まるにつれて、有資格者は重宝されます。会社から取得命令が下ったら、いかに会社にカネを使わせて自分の血肉にできるか考えるようにしましょう。

人生は勉強の連続です。会社に飼い殺されてしまうと有事に逃げ出せなくなってしまいます。普段からしっかりと研鑽を積み、人材として己の価値を上げ続けましょう。

大人になっても勉強し続けよう

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