話題のふるさと納税ですが、みなさんはどのくらい利用されているのでしょうか。今回はふるさと納税の利用率、意義、2015~2017年の僕の利用実績を紹介します。
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■ふるさと納税利用者は意外と少ない?
総務省資料によると2016年度は225万人がふるさと納税を利用しているとのことです。平成28年度(2016年度)よりワンストップ特例制度が始まり、確定申告なしでふるさと納税を利用できるようになった影響もあるのでしょうか。ふるさと納税利用者、ふるさと納税額とも右肩上がりですね。
しかし納税義務者数(住民前の所得割)は5536万人(内閣府データ)ですから、25人に1人しか利用していないことになります。ふるさと納税は制度としては発展途上といったところでしょうか。
ふるさと納税の真面目な議論なんて興味ないので何を寄付したか知りたい、という方はこちらをどうぞ。
(ページ内リンク)2015、2016、2017
■ふるさと納税の意義を考える
ふるさと納税については賛否両論あるでしょうが、僕はふるさと納税制度に賛成の立場です。返礼品はありがたく頂きますが(笑)、返礼品を戴けなかったとしても賛成です。
①自治体が税の使い道を真剣に考える機会になる
⇒僕の住んでいる自治体は、稼働率が低くごく一部の人しか利用しないようなテニスコート整備や図書館の立派な建物に多額の税金を投入しています。対外的には観光を謳っていますが、道路の草は荒れ放題、海岸はゴミだらけ。清潔感のカケラもない街です。なのに立派な建物や施設を建てて(おそらく維持管理も不十分になるでしょう)、観光客を誘致できるとは思えません。ふるさと納税で住民税の流出超となれば、有意義な税の使い道を真剣に考えるのではないか、と考えています。
②納税意識を高める
⇒日本は源泉徴収の仕組みが整っていて、自分がどれだけ納税しているのかという意識が希薄という印象を持っています。①にも関連しますが、もう少し税に対して関心を持つ機会になるのではないでしょうか。
③<返礼品を通じて、産業の活性化に貢献できる
⇒ふるさと納税の返礼品は様々ありますが、私たち一般庶民は普段なかなか買えないようなものが多数揃っています。ふるさと納税を通じてこれらの商品を購入することで、貴重な地場産業の活性化に繋がります。中途半端な補助金をバラマいて企業を延命させるよりは、よほどマトモな産業活性策ではないでしょうか。
④税の仕組みを知ることができる
⇒僕はふるさと納税を通じて、確定申告を勉強しました。ちょっと面倒ですが意外と難しいものではありません。将来お世話になる可能性のある医療費控除を受ける際の申告方法、株式売却益などの雑所得が生じた際の申告方法などを若い間に勉強できたのは幸運でした
⑤可処分所得を増やす方法である
この記事は「節約術」としてのふるさと納税のため、この項目が一番大事かもしれませんね。可処分所得は直近15年で50万円も下がっています。下のグラフには消費税(間接税)の影響は入っていませんから、実質的な可処分所得はさらに下がっているでしょう。

引用元(「家計調査結果」(総務省統計局))
たった2000円の自己負担で数万円分の返礼品を手に入れることができるので、相当な節約効果になります。日々の食費や光熱費の節約よりもお手軽で贅沢な節約手段なので、これを利用しない手はないでしょう。
■2015年のふるさと納税~初年度~
僕がふるさと納税デビューしたのは2015年です。大学の先輩でもあるスキー仲間の知人がふるさと納税でグルメを楽しまれているのを聞いたことがきっかけで始めました。
2015年の年収・所得とふるさと納税額です。転職した年なので社会人1年目の次くらいに収入が少ない年で、上限額も5万5千円でした。
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税込年収 |
所得 |
ふるさと納税額 |
2015年 |
5,213,000 |
3,630,000 |
55,000 |
①岩手県西和賀町 5,000円
⇒普段買えないぜいたく品を自宅で美味しくいただけるのはありがたかったですね。寄附金額もたったの5000円なので確定申告などで還付申請を忘れたり失敗したとしても諦めのつく金額です。ビール好きな方のふるさと納税の導入に最適でしょう。
⇒当時はふるさと納税で旅行というのがなんとなく憧れでしたが、期限が半年と短く期限切れに。。。
旅行券はこれに限らず予約が電話のみ、かつ長期休暇期間(年末年始、GW、お盆)は使えないものが多いです。意外と使いにくいと感じました。
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■2016年のふるさと納税~2年目~
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税込年収 |
所得 |
ふるさと納税額 |
2016年 |
6,242,000 |
4,442,000 |
82,000 |
③山形県南陽市 10,000円 はえぬき10キロ×2
④山形県河北町 10,000円 国産黒毛和牛切り落とし 約1.0kg
⇒牛肉は相当な割引がない限り絶対買わないことにしているので、ふるさと納税でプチ贅沢を楽しめました。量と質のどちらを選ぶかは好みですが、牛肉は初回ということもあり量をとりました。
⑤和歌山県田辺市 10,000円 梅干し7kg
⇒こちらは超お得な返礼品で有名です。こんなに大粒で肉厚の梅干しは高価すぎて、普段は手が届きません。頂いてから9か月経ちますが、まだ半分以上残っています。ファミリーで1年分といったところでしょうか。
お得すぎて総務省から目をつけられたのでしょうか、2017年現在は4kgになっています。それでも超お得ですけど。
⑥岐阜県高山市 10,000円 飛騨高山大のや醸造味噌詰合せ500g×8
⇒年末に収入が確定し他にも食品の返礼品があったので、保存のきく調味料として味噌をチョイスしました。安い味噌ってあんまり美味しくないんですよね。だからと言って何倍もする味噌を買うのはちょっと罪悪感があるし。。。そういう意味では美味しい調味料をふるさと納税返礼品として頂くのは良い選択なのかもしれません。日々の食事全部が美味しくなりますから。
今回は近くで買えない赤味噌でかつ高級味噌、一番コスパが良い岐阜県高山市の大のやから頂きました。来年末も金額に余裕があればリピートしたいです。
⑦北海道浦河町 12,000円 網元の塩いくらとお試しいくら醤油漬セット600g
⇒こちらも贅沢な一品。妻と2人で贅沢いくら丼を3回楽しめました。こんなに美味しいいくら三昧を楽しんだのは人生初です。冷凍で長期保存できるので、冷凍庫に余裕がある方にはお勧めです。
■2017年のふるさと納税~3年目~
2016年は年末に集中させてしまったので、今年は見込み年収を考慮して少しずつ寄附を進めています。2017年8月末時点での税込年収額とふるさと納税額です。2016年は年末に集中させてしまったので、今年は見込み年収を考慮して少しずつ寄附を進めています。3年目にもなると手慣れたもので還元率をほどほどに気にしつつ、肩の力を抜いて寄附できるようになりました。
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税込年収 |
所得 |
ふるさと納税額 |
2017年 |
4,028,000 |
ー |
58,000 |
⇒2016年のリピートです。他の自治体で1.5kgが人気だったんでしょうか、0.5kg増量されていました。クオリティは昨年と同等で、お得度が増しました。我が家では牛肉の肉じゃがや牛肉カレーに使っています。

⇒昨年の調味料作戦です。スーパー特売の醤油は美味しくないからもう少し高級な醤油が欲しいという妻の要望もあり、探したところこちらが一番お得のようです。1本400円のハナブサ醤油、確かにふるさと納税でなければ手が届きません。特にだし醤油が美味しいです。

サッポロ ヱビスビール 350ml × 1ケース (24本)
■ふるさと納税でオトクに贅沢しよう
自己負担2000円でこうしたプチ贅沢が楽しめるので、まずは少額からふるさと納税を始めてみませんか。あまり肩肘張らずにまず始めてみることが大事です。
面倒な確定申告は「もったいない精神」で乗り切れます。確定申告がよくわからないという方も、寄附した自治体から送付される書類に従ってワンストップ特例制度を利用して確定申告を回避することもできます。