節約術として、電力自由化による電力会社選択についてシミュレートしてみました。
■目次
▶新電力の普及率は?
▶東京電力と主要新電力3社の比較
@4社の基本料金と電気料金単価表
@120kWh以下の場合
@120-280kWhの場合
@280-340kWhの場合
@340-400kWhの場合
▶今回の4社での比較結果まとめ
▶我が家の電力消費量と電気料金比較
▶結局どの電力会社がいいの?
▶切り替えの足かせは複雑な料金体系
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■新電力の普及率は?
電力自由化の普及率は2018年9月現在で12.7%(経済産業省)となっており、10世帯に1世帯は電力供給会社を切り替えているようです。
各社キャンペーンの影響もあってようやく認知度が高まってきたようです。しかし普及率がなかなか上がらないのは各社の電力体系が複雑で、どの電力会社が一番お得なのか分かりにくいからではないでしょうか。乗り換えの選択を誤ると得するどころか、損してしまうリスクもある点には注意したいところです。
■東京電力と主要新電力3社の比較
今回は東京電力管内の切り替えを想定して、東京電力、myでんき(旧東燃ゼネラル)、eneosでんき、東京ガスで電力使用量別に電気料金をシミュレートしてみました。
今回の4社はいずれも解約違約金が不要の会社を選んでいるので、お試し後に気軽に乗り換えもできます。
@4社の基本料金と電気料金単価表
30Aでの基本料金と電気料金単価表は次の通りです。40A以上の場合でも基本料金が少し上がるだけで、電気料金単価は同じになっています。
基本料金はmyでんきのみ安くなっており、東京電力、eneosでんき、東京ガスは横並びです。表だけみてもピンとこないかもしれませんので、グラフで見ながら比較してみます。
|
|
単価 [1kWhあたり] |
||
30A |
基本料金 |
-120kWhまで |
120-300kWh |
300kWh超 |
東京電力 |
842.40 |
19.52 |
26.00 |
30.02 |
myでんき |
817.13 |
18.85 |
25.13 |
29.03 |
eneosでんき |
842.40 |
19.52 |
24.09 |
25.75 |
東京ガス |
842.40 |
23.24 |
23.45 |
25.93 |
@120kWh以下の場合
1段電力と呼ばれ、各社とも1kWhあたりの電気料金単価は最も安い料金になっています。
基本料金が安く使用量が少ない場合でも安い単価が適用されるため、myでんきが最も安くなっています。一人暮らし等あまり電気を使わない方はmyでんきが一番安くなります。
順位;Myでんき<東京電力=eneosでんき<東京ガス
@120-280kWhの場合
1か月の使用電力量が120kWhを超えると2段電力になり、各社の電気料金に差が出てきます。Eneosでんきと東京電力で料金に差が出てきて、順位が入れ替わります。280kWhくらいまでは料金順位に変更はありません。
順位;Myでんき≒eneosでんき<東京電力<東京ガス
@280-340kWhの場合
1か月の使用電力量が300kWhを超えると3段電力になり、もっとも料金単価が高くなり、各社の電気料金の順番が変わってきます。Myでんきとeneosでんき、東京電力と東京ガスの料金が入れ替わります。東京電力が最も不利になるので、この使用量のご家庭はすぐにでも電力会社の乗り換えをオススメします。
順位;eneosでんき<Myでんき≦東京ガス<東京電力

@340-400kWhの場合
さらに使用量が増えると、myでんきと東京ガスの順位が入れ替わります。使用量が多い世帯はeneosでんきがお得ですね。
順位;eneosでんき<東京ガス<Myでんき<東京電力

■今回の4社での比較結果まとめ
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■我が家の電力消費量と電気料金比較
我が家の電気料金使用量は80-350kWhとなっています。夏場はあまり使わないのですが、冬場の電気料金は比較的高額になっています。季節変動が大きいながらも少量しか使わない月も多いため、少額でも確実に節約可能なmyでんきを導入しています。
切り替え前の東京電力と切り替え後のmyでんきを比較してみます。月当たり100円前後(図の赤いエリアが節約額)、16年4月以降の3年間で約5200円、東京電力と比べ3%お得になっています。
我が家は電気をあまり使わないせいか、これだけ時間をかけてシミュレーションした割にはそこまで大きな差にはなっていません。自分の時給を考えると、元を取るのに何年かかるでしょうか(笑)。一方電気をたくさん使うご家庭では、大きな節約効果が出そうです。
■結局どの電力会社がいいの?
最安値を狙うのであれば、各社の電気料金を厳密にシミュレーションして比較する必要があります。東京ガスを利用されている場合にはセット料金で270円割引があるので、東京ガスが一番有利になると思われます。
今回比較した4社では、おおよそ次の通りになるでしょう。
1か月の平均電力使用量が280kWh以下⇒myでんき
1か月の平均電力使用量が280kWh以上⇒eneosでんき
東京ガスを使用している場合⇒東京ガス
今回は東京電力管内の関東地方で4社に絞って比較をしました。この4社以外で比較したい、もしくは関東地方以外の方は、電力比較サイトのインズウェブで比較できます。簡単なのでまずは一度一括比較してみましょう。固定費なので、一度切り替えてしまえば節約効果が続きますよ。
■切り替えの足かせは複雑な料金体系
色々シミュレーションをやってみて、電力自由化後の切り替えが進まないのは複雑な料金体系が原因だと感じました。格安SIM(UQ mobileなど)手間はかかりますが、DIYは大きな節約に繋がります。難易度の低いDIYからトライしてみるのが良いでしょう。
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